陰キャコンビがデキるまで

てぇてぇ世界

四月一日さんと六月一日さん……仲良くなれないはずもなく。
ヒロインが二人とも強コミュ障でとても感情移入がしやすかったです。
エロ要素がないにもかかわらず、友達になるまでが描かれた前半で心ほっこり。
四月一日さんの優しさは心地よく、小動物ぽい六月一日さんは可愛い。
二人の日常を愛でるだけで満足できてしまいそうな勢いです。
陰キャコンビと呼ばれつつ、クラスに「てぇてぇ」と受け入れられてて一安心。
だが一方、教師テメーは駄目だ、時代遅れの老害めが！

まぁ、そのお陰で二人が最後の壁を越え、百合の園へと足を踏み入れたのですが。
肉体関係はまだ入門編ですが、心がこもっているのは十分に伝わってきます。
はよ想いが熟成されていくであろう続きが読みたいですね。

と思ったら、アフターのページがありました。
すっかり肉欲に溺れた二人の日々を垣間見ることができます。
六月一日ちゃんの「イけ♡」がグッときました。
さらなるアフターの物語が待ち望まれます。

掘り出し物

貴方のオススメでたまたま出てきて百合物か～と思いなんとなく購入したけど、抜くと言うよりこれはストーリーを楽しむ本だと思いました。これは出来れば続編期待したいです。

今回はHよりもストーリー・心理描写を重視した内容

毎度お馴染みの百合もの。学園を舞台にした、陰キャ女子２名のお話です。
いつも通り百合Hの描写にも力が入っているのですが、今回はそれ以上に、
二人が出会ってからカップルになるまでのストーリー・心理描写を重視した内容です。
作者さんの後書き含めて所々闇が見え隠れする点が若干気になるものの、
一応ハッピーエンドになっていて、なかなか読み応えがあります。